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「日本人の死に時」を読んで 〜紹介・書評

今日は、医師・作家である久坂部羊さんの著作、「日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか」の紹介・書評です。

著者によると、近年、長生きして苦しむ方が多いそうです。
ある一定レベルに到達した老年の人が病院に入院すると、近代医療の成果で死ぬに死ねず、かといって健康になって退院も出来ず、長く苦しみ続けるそうです。

あまりに苦しい状態が続くので本人が「退院したい(自宅で死にたい)」「モルヒネを打ちたい」と希望しても、配偶者・家族・親類の反対で希望が叶えられない場合も多いそうです。

近代医療が発達する前は、大半の人は自宅であまり苦しまずに亡くなっていたとか。
食欲がなくなり、水分も摂らなくなって「乾いて死ぬ」のが一番穏やかな死だそうです。

2003年の世界保健報告では、日本の健康寿命は男性72.3歳、女性が77.7歳。
平均寿命は、男性が78.4歳、女性が85.3歳。
その差、すなわち男性で6.1年、女性で7.6年が、介護や入院の期間となります。
この期間が、近代医療のお陰で苦しんでしまう期間です。

そこで著者は、「ある年齢以上の人には病院へ行かないという選択肢」を提案されています。
例えば60歳など、自分で好きな「死に時」を定め、それ以降は病気を治そうとしない生き方(死に方)です。
結果的に長寿になるかもしれませんが、それはそれ、ケ・セラ・セラ(なるようになる)です。

「命を粗末にするな!」という批判があるかもしれませんが、自宅で看取られるのは、幸せな生き方かもしれません。
一度入院してしまうと、病院・医者としてもそう簡単に医療行為を止めることは出来なくなります。
死を受け入れていると、一般的なイメージである恐怖はなく、動作も精神的な反応も鈍くなり、穏やかに死ねる様です。

いたずらな長寿を目指すよりも自然に任せるのが一番という、医師である著者の主張は説得力があります。
「健康」に興味のある方は、ご一読をお勧めします。
過去の傷や未来への不安ではなく、”今を生きる”ことにも繫がります。

寿命時計
※写真はアプリ「寿命時計」より

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